紙ヒコーキ [詩&呟き]
紙ヒコーキ
風が目を覚ます
空がゆっくりと深呼吸する
吸い寄せられるように窓を開けた
煉瓦色の屋根を超えて
旋回する白い紙ヒコーキ
窓の下には子供達がはしゃいでた
眩しい笑顔がキラキラと弾んでいる
無数の紙ヒコーキが
緩いカーブを描いて光に舞っていた
少しだけ昔へ帰ろう
切なくて甘酸っぱくて
胸がきゅんとしたあの頃…
宛てのない愛をそっと折りたたむ
指先で尾翼を整える
その手の甲に風を乗せ
掌(てのひら)で風を掴む
風の道を探りながら
静かに紙ヒコーキを押し出す
緩いカーブを描いて
紙ヒコーキが風に乗っていく
幸せを掻き集めて
気まぐれな手紙を書いた
コバルトブルーの封筒でポストに入れた
最後に残った便箋でもう1つ
下手な紙ヒコーキを折った
光で包んで飛ばした
透明な青い空を滑るように
紙ヒコーキが遠ざかる
今日はやけに空が眩しい
そうだ
大好きなキミに会いに行こう
紙ヒコーキに乗せた想い…
束の間のタイムスリップ
★本日のオリジナルソングは『The 4th Sunday,September~あなたに会えない日曜日』です。
よかったら、どうぞ、聴いてみて下さい。
(下のタイトルをクリックすると聴く事ができます。)
■The 4th Sunday,September~あなたに会えない日曜日(音楽サイトmuzie ver.)
作詞・作曲・歌 Ichii(bun-ta)/編曲・伴奏 char312/演奏 Breath
オリジナルソングを作っています。
私とギタリストchar312さんのふたりで、
音楽ユニット『Breath』として主にネット上で楽曲公開をしています。
沢山の人に聴いて頂けたら嬉しいな。
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